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各界からエール「ガォー!応援隊!!」

5月 第5回
篠原信一さん(全5回・最終回)

芸能界をはじめ各界で活躍するタイガースファンに、愛するタイガースへの熱い想いを語っていただく各界からエール「ガオー!応援隊!!」。今月は元柔道のオリンピック選手で、シドニーオリンピック100kg超級の銀メダリスト。そして、柔道日本男子代表監督を歴任された篠原信一さんにご登場いただきました。今回はその第5回目をお届けします。

Q:最後にファンに向けて、こういうカタチで一緒に応援しよう!というメッセージをお願いします。

篠原: いやー、自分いっつも思うんですけど、阪神ファンのいいところは、勝ってから「ようやった阪神」「ようやった誰々」と思い切りほめて、逆に負けた時は「何やってんだ阪神」「何やってんだ誰々」と一転してけなす。それでいいと思いますよ、自分は。基本的に負けて悔しがる、負けて怒る、勝って喜ぶっていうのはそれだけ阪神を応援している、それだけ阪神を愛しているという気持ちの現れなんで。そんなファンの気持ちを選手もよくわかってると思うんです。だから、そこは今まで通り阪神を応援してもらえばいいんじゃないかなと。ただ、プレー中にヤジを飛ばすと、イラってくる選手もおられますから少し控えましょう!

Q:試合中のヤジは控えようと

篠原: そうですね。やっぱり三振しよう思って三振する選手はいないですし、エラーしようと思ってエラーする選手もいないので。ふがいない結果に対しては、選手が一番悔しい思いをしているんだと考えて、試合中はぐっと心の中で抑えて、試合が終わってから文句言おうと。
もちろん、選手の中にはけなされて「くっそー、このヤジうるさいな!」と思って本番で頑張る選手もいれば、自分の失敗を取り返す選手もいます。ただ、やっぱり自分なんかはねえ、ずっと引きずるタイプでしたから。ヤジを言われて、試合に集中できないような選手はいないと思いますけど、言われるとやっぱり余計な体力というか、余計な感情を使っちゃうじゃないですか。だから、勝利のためにもとりあえずプレー中は控えたほうがいいなっていうのは思いますけど。
ただ一方で、くそーと思いながら乱されずにまあまあ頑張れるのがプロだとも思います。失敗したら文句を言われても仕方がない。だってプロですから。阪神ファンの応援のやり方っていうのも、もう伝統ですから。言われたら、逆に返す言葉はないと思います。超変革でチームを変えていくのは金本監督以下、選手たちの使命。ボケー!金返せとか、給料泥棒とかありますけど、そんなヤジも伝統というかそれがあっての阪神というのもわかります。

Q:ご自身も同じような経験をされたんですか?

篠原: 自分にもありましたよ。試合中に「篠原技かけろよー」とか、聞こえてくるんですよ。「お前やってみろよ!」とは言わないですけど、でもやっぱりそんなふうに思いますから。で、先ほども言ったように引きずるので、試合のあとで、さっきヤジってきたあいつどこや~、あいつ覚えとけよ~みたいな感じになるっていう(笑)。

Q:今シーズン注目している選手は?

篠原: 注目する選手って一人!? そりゃ、やっぱりあれでしょう~、二人でしょう!(笑)。二人と考えたら、藤浪投手と開幕一番初めに投げたメッセンジャーやね。メッセンジャーと、藤浪がしっかりと投げて抑えてくれたら。まあ、あとは…そうですね、バース、掛布、クロマティや!…あ、クロマティは巨人か(笑)。
バース、掛布、岡田、代打の神様・八木。もう、この4選手が打てば、もう間違いない!!?(笑)。

篠原さん!現役選手でお願いします(笑)…という突っ込みは置いておいて、「プレー中にヤジを飛ばすのは少し控えましょう!」という、選手たちに対する篠原さんの優しい心遣いは、ご自身の経験があったからこそだったんですね。ファンとしては、今後は篠原さんのアドバイスを胸に留めつつも、これまで通り精一杯の、日本一の声援を送り続けたいものですね。

今回で篠原信一さんのインタビューは最終回となります。
次回6月6日(月)からはアンジャッシュ 渡部建さんが登場します。お楽しみに!

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