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ゴメスに待望の一発! 甲子園で久々勝利

1カ月ぶりに甲子園に“歓喜の”六甲おろしが流れた。
 
初回、先発・岩貞が山田に3ランを浴びたときは、「またか…」というイヤな空気が球場を覆ったが、劣勢を跳ね返す反発力が打線に出てきたようだ。
 
4回一死から福留、原口、ゴメス、新井良の4連打と大和の犠飛で同点に追い付くと、8回、最高の形で勝ち越しに成功した。
 
一死から左前打で出塁した原口を一塁に置いて、ゴメスがヤクルト2番手・ルーキからバックスクリーンへ15号2ラン。7月7日の巨人戦以来の一発で、チームの甲子園連敗を7で止めた。
 
「しっかりたたけたと思う。同点の場面で、ああいう形でチームの勝利に貢献できてよかった。(甲子園の)ファンの皆さんに喜んでもらえた。あしたも楽しませられたらいいね」
 
打撃不振が続き、13日のヤクルト戦では代打を送られ、18日の巨人戦では来日初の「六番」に降格。20日の同カードでは4度目のスタメン落ちも経験していた。
 
「きょうは失投を逃さず、一番期待していた長打を打ってくれた。ゴメスにとってもチームにとっても大きいと思う」
 
片岡打撃コーチも安どの表情を浮かべた。誰もが望んでいた長打が出たことで、上昇気流に乗っていってほしいものだ。
 
ゴメスだけではない。3点ビハインドを跳ね返したこと、連打が出たこと、さらには途中出場の鳥谷にもクリーンヒットが出たことなど、収穫の多い試合だった。
 
「3点ビハインドからこういう試合展開はあまりなかった。大和が犠牲フライとバントを決めて、良太もタイムリーを打って、全員で点をもぎ取った。広島の最後(3戦目)に点を取れて、打席に入るときのプレッシャーというか、肩の荷が下りたんじゃないかな。鳥谷もリズムが変わって、いい方向に向いてきた。勝つと力が出てくると思う。あしたも期待しましょう」
 
これまで貧打に泣いてきただけに、片岡コーチもうれしそうだった。ヤクルトに3連勝すれば、一気に4位に浮上できる。あしたも勝って、六甲おろしを歌おう!