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岩貞 突如乱れ大敗
先発左腕が突然乱れ序盤に大量失点した阪神が、首位広島に大敗を喫した。
広島先発左腕・ジョンソン攻略の為、阪神は1番 江越・3番 狩野ら右打者を多く並べる打線を組んだ。広島はベテラン捕手の石原が脳しんとうから一週間振りに復帰している。
阪神先発・岩貞は、初回二死から丸に右二塁打を許すが、4番 ルナを高め速球で空振り三振に斬った。良い滑り出しだったが、突如乱れる。3回裏 石原・ジョンソンの長短打と死球で無死満塁となり2番 菊池に三遊間突破左前適時安打を浴びて先制を許す。丸には押し出し四球、4番ルナにも左前2点適時安打、新井にも四球を与えて再び満塁となったところで阪神ベンチは堪らずタオルを入れ、リリーフ・松田を送った。
「序盤でマウンドを降りることになってしまい、悔しい。ゲームを作れずリリーフ陣にも負担をかけることになってしまい、申し訳ない」。素晴らしい立ち上がりをフイにする2回0/3(58球)5安打 4三振 3四死球 5失点。正に真夏の悪夢を見た岩貞祐太投手は、ひたすら平身低頭だ。大量失点に繋がった一因には無死1塁から投手のジャクソンにバントバスター(強攻して二塁打)を決められた事がある。今後の糧になる材料には事欠かないであろう。
ブルペンにしても想定外の展開だったに違いない。松田も制球がバラバラで6番 鈴木に四球を与えて、広島にこの回一挙5点を奪われた。
阪神打線は、4敗している天敵ジョンソンに対して各打者がファールで粘り2回表だけで34球投げされるなど食らいつく姿勢は見せていた。5回表は、代打・坂本の右越え三塁打とプロ初1番・江越の右適時二塁打で1点を返し、一死後3番 狩野も右へ適時安打を放ち2点目をあげた。
6回表には原口・ゴメスの長短打で無死2-3塁から7番 北條の右犠飛で5対3とする。ジョンソンは6回(130球)9安打6三振1四球3失点で、後をリリーフ陣に託した。
阪神は松田の後 サターホワイト〜島本と繋ぐが、7回裏 2イニングス目の島本が一死1・2塁から5番 新井の左前適時安打で追加点を与えた直後 『神ってる』鈴木にはライトへダメ押しの16号3ランを浴びて、ほぼジエンド。8回にも高橋が失点して10対3と大差がついた。
鈴木にダメ押しアーチを浴びた島本浩也投手は、「もう少し球数を使えば良かった。フォークが落ちなかった」と唇を噛んだ。
阪神は3連敗。「(アウトを)取らないといけないところで取らないとああなる。申し訳ない。出来ることをしっかりやらないといけない」敗戦投手の岩貞祐太投手が肩を落とす。香田勲男投手コーチも「間を空けて投げさせている。試合を作るのが先発の役目。大いに反省して欲しい」と容赦なかった。
「急にまさか(岩貞が)ああなるとはね。立ち上がりは悪くなかった。(島本が打たれたけど)先発が3回で降りると人数的にキツいよね。勝ちパターン(の投手を)出す訳にいかない」。またしても広島にしてやられた金本知憲監督が、苦い試合を振り返る。「(打線は)粘りを見せた。でも、相手はワンチャンスをものにして4点5点と取ってる。こっちはチャンスの打撃が・・・打ってる選手もいるけどね」と苦言を呈したが、苦手ジョンソンに対して「上がり目はあった」事を認め、一定の手応えを口にしている。
久々のスタメン起用に応えて適時打を含む3安打を放った狩野恵輔外野手は、「出た時は自分の仕事をしっかりやりたいと思っている。コレを続けて行きたい」と職人らしいコメントを淡々と述べていた。