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天敵・ジョンソンを打てず完封負け

またジョンソンにやられた。来日1年目の昨季から9度目の対戦で、6勝目を献上。まだ一度も土を付けたことはなく、天敵も天敵、顔も見たくない存在だ。

「完ぺきにやられたよね」

金本監督は厳しい表情で口を開いた。

「カットボールがいいようには見えたけど。ストレートもそこそこ走ってたし」

ヒットを打ったのは初回の大和と5回のゴメスの2人だけ。いずれも単打で、次打者が内野ゴロに倒れて二塁封殺。ジョンソンにプレッシャーを与えられないまま、イニングを消化していった。

球場が少しだけ盛り上がったのは、ピッチャーが交代した8回だ。2番手・今村から途中出場の原口、北條が連打で二死二、三塁のチャンスを作ったが、代打・伊藤隼が空振り三振に倒れて、反撃はならなかった。

一方の阪神先発・能見は2回、苦手とする新井にソロ本塁打を浴びて先制を許すと、3回には無死満塁から、またしても新井に犠飛。5回にも二死二塁から新井に左前適時打を打たれ、5回5安打3失点で降板した。

ビッグイニングは作られなかったが、同じバッターに3打点はいただけない。監督はバッテリーの攻め方に首をかしげた。

「特に3点目。次のバッターとの相性もしっかり考えないと。エルドレッドには相性がいいわけだから。それで甘いところに投げるのは…。こっちも指示を出してるんだから、歩かせてもいいって」

2番手・サターホワイトがさらに2点を追加され、0対5で今季8度目の完封負けを喫した阪神。これで対広島は6勝16敗となった。スタンドを埋めるファンのためにも、明日こそ一矢報いたい。

「いろんな“気”がある。やり返すという気、絶対勝つんだという気。そこからだから、いつも、始まりは。それをどうプレーに出すかだからね」

監督は選手に“気”の感じられるプレーを期待した。