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ドリス、痛恨のサヨナラ弾

一進一退のシーソーゲームは延長戦にもつれ込んだが、最後は阪神救援陣が一発長打に泣いた。

敬老の日。満員となった横浜スタジアム。DeNA先発は、サウスポーの濱口。阪神は初回二死から前日のヒーロー3番 大山の7打席連続安打となる左越え10号ソロ本塁打で鮮やかに先制する。絶好調の大山悠輔内野手が先制アーチを振り返る。「打ったのはカット。自然と反応でバットを出す事が出来た」。

阪神は、岡本が移籍後初先発。立ち上がり、大和のヒットと盗塁で無死2塁から2番 宮崎の右前適時安打で同点とされた直後、3番ソトに高めポール気味の速球をバックスクリーンへの32号2ランを浴びて忽ち3点を失う。力みと緊張感から球が上ずって集中打で逆転されてしまった岡本だが、その後は立ち直り4回までDeNAに追加点を許さなかった。

岡本洋介投手は、4回(72球)を投げて5安打2三振 無四球 3失点だった。「先制してもらった後の立ち上がり、ボールが高くなってしまい失点を許してしまった。2回以降は修正できた部分はありましたが、長いイニングを投げることが出来ず、中継ぎの方に負担を掛けてしまった」と降板後は反省しきりのコメントだ。

DeNA 濱口は、これまでのパターンを変えて直球・カットボール中心の配球。途中からは本来のチェンジアップを多投する組み立てで猛虎打線を苦しめる。ようやく6回表二死から大山のレフト線二塁打でチャンスを迎え4番 糸井の右前適時安打で1点差に迫った。するとDeNAは好投の濱口から三上へスイッチ。陽川・死球の二死1・2塁で6番ナバーロが中前適時安打を放ち同点とする。「打ったのはスライダー。強引にならずにアウトコースのボールを打ち返すことが出来たね。ゲームを振り出しに戻すことができて良かったよ」。同点打のエフレン・ナバーロ内野手が笑顔で語った。

阪神は5回裏を2人目・望月が投げたが、同点の6回からは勝負のリレーに入る。桑原が6回裏を抑えるが、7回裏には4人目・藤川が先頭・ロペスに痛烈な当たりの左二塁打を浴びたところから一死3塁と大きなピンチになる。しかし、百戦錬磨の右腕は伊藤・パットンを打ち取り脱出した。

DeNA3人目・パットンが回を跨いだ7回表 阪神は一死後 糸井が右前安打で出塁するとすかさず盗塁を決めて勝ち越し機を作る。5番 陽川は前進守備のライト頭上を越える適時三塁打を放って4対3とリードを奪う。DeNAは左の砂田を投入してナバーロは空振り三振。中谷も二直に打ち取られた。

その裏 藤川は二死から2番 宮崎に右翼ポール際に大飛球がファールで命拾いするが、フルカウントからのフォークを今度はレフトポール際に運ばれて痛恨の27号同点本塁打を浴びてしまった。次のソトを歩かせると、阪神ベンチは左腕の能見を筒香にぶつける。能見は筒香を四球で歩かせるが、5番ロペスを三飛に打ち取りピンチを逃れた。

DeNAは9回を山崎、10回はエスコバーが抑える。阪神は9回まで能見が投げて10回裏はドリスを投入したが、二死から宮崎に左前安打を打たれた後、3番ソトにレフトへの33号サヨナラ2ランを浴びてジ・エンド。延長戦の末 6対4で阪神はDeNAに敗れ再び最下位に転落している。

「フォークが落ちなかった。悔しいけど仕方がない。(その前の宮崎に打たれた左前安打は)ゴロを打たせに行って打たれているのでしょうがないよ」。ラファエル・ドリス投手が肩を落とした。

「(ドリスの起用は)勝ちパターンで行って真けた訳だから…」。金本知憲監督の歯切れも悪かった。この日も先制アーチと二塁打を放った大山だが、9回表二死1・2塁で凡打に倒れた場面を重視。「最後、ああいう場面で打てるように成長して欲しい」と、ここ一番での勝負強さを要求する。大山悠輔内野手も、これに呼応して「全ては最後の打席。そこで打てなければ意味がない」と吐き捨てている。

勝ち越し三塁打もフイとなり、ヒーローになり損ねた陽川尚将内野手は、「(8回表は)チャンスだったので、追い込まれていたけど、しっかりコンパクトに打ち返そうと意識していた。まだ試合があるので切り替えて頑張る」と前を向いていた。