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青柳好投も打線が援護出来ず

初回はどちらも三者凡退。静かな立ち上がりの中、2回に1死からサンズの2塁打で先制機を作るが得点には結びつかない。するとその裏、先発の青柳が中日の下位打線につかまり2点の先制を許してしまう。

4回にはマルテの安打と佐藤輝の四球でチャンスを作り得点圏打率.588の梅野に期待が高まったが同点打は生まれない。打線の援護を待つ青柳は2回以外はわずか1安打に抑え、6回を2失点。8回途中を無失点と好投した前回対戦に続いてしっかり試合を作った。

この好投に応えたい打線は終盤に見せ場を作る。7回2死から梅野が安打で出塁するとマウンド上には右投手がいたが矢野監督は左打ちの木浪の打順で右打ちの陽川を代打に送る。陽川はセンター前に弾き返し1、3塁とチャンスを広げた。この回はあと1本が出なかったものの2点を追う8回にも近本と糸原の連打で再びチャンスメイク。無死1、3塁からマルテが犠牲フライを放ち1点をもぎ取った。さらに1死1塁から大山の安打で再び1、3塁とする。攻撃側に様々な選択肢があるこの状況でサンズのバットに託したが痛恨の併殺打に倒れてしまう。

確かな追い上げムードを作ると矢野監督は1点ビハインドながら8回のマウンドに岩貞を送った。しかしブルペンを支えてきた投手キャプテンは2本の本塁打を浴びリードを広げられてしまった。

5点を追う最終回は中日の守護神・マルティネスに三者凡退に抑えられ、大逆転勝利とはならなかった。

敵地で悔しい連敗を喫したが内容的には紙一重、緊迫した接戦を演じている。明日の先発は移籍後初登板となるチェン。ファームでは4試合25回を投げて与えた四球はわずかに2つ、防御率1.80と好投している。新戦力の躍動でチームに新風を吹き込みたい。