横浜DeNAベイスターズ戦
9.9(TUE)10(WED)11(THU)
阪神甲子園球場
歓喜のリーグ優勝から一夜明け、甲子園球場にはいつも通りの“風景”が広がっていた。残り17試合のレギュラーシーズン。今後のポストシーズン、またタイトルを狙える位置にいる選手にとっても重要な時間になる。投手指名練習に参加した9日・DeNA戦(甲子園)に先発の阪神・村上頌樹投手は「昨日ビールかけをしましたし、優勝したんだなっていう実感は湧いています」と余韻に浸りながらも、次戦に気持ちを切り替えた。
今季は22試合の登板でリーグ3位の11勝、同1位の勝率7割8分6厘、同4位の防御率2.04、同3位の117奪三振。複数のタイトルを狙える位置にいる。同じ兵庫県出身で同学年の才木も各部門で上位におり、ライバルだ。村上は「ここからポストシーズンであったり、個人の成績にも関わってくるので負けるつもりはない。優勝したからって手を抜くつもりもない。しっかり相手を抑えられるようにしていきたい」と気合をみなぎらせる。
2位の巨人を1.5ゲーム差で追う3位のDeNAは、助っ人左腕のケイが先発。今季の阪神戦は6試合で0勝2敗ながら防御率0.68と抑え込んでおり、特に右打者は大山の1安打のみと完全に封じている。三浦監督は「投手、野手ともに故障者が少なく、総合力で上回っていた」とV達成の阪神の強さを認めつつ、「優勝の可能性はゼロになったが、これで終わりではないので切り替えて戦っていく」と話している。
圧倒的な強さでペナントレースを制した阪神も、まだ道半ば。次は2年ぶりの日本一奪還に照準を合わせ、チーム一丸となって突き進んでいく。両リーグトップの36本塁打、89打点と2冠の佐藤輝は「変わらず、自分たちの野球に自信を持って一つ一つ頑張ってプレーしたいと思います」と意気込み、また個人としても残り4発に迫る40本塁打に向けて「楽しみながらやっていきたい」と力を込めた。
だから、まだ戦いは続く。次なる目標に、まい進する。
報知新聞社/中野 雄太