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4時間を超える乱打戦…引き分け試合に

両軍合わせ33安打が乱れ飛んだ4時間を超える熱戦は、6対6の痛み分けで終った。

阪神先発・能見は3回裏2番根元へ簡単にカウントを取りに行った初球(直球)を叩かれライトへの1号先制ソロアーチ。5回には二死満塁から井口にストレートの四球で押し出し…2点のリードを許す。

千葉ロッテのエース成瀬に5回まで無得点だった阪神打線は、6回二死1・2塁から新井貴がレフト前にタイムリーヒットを放ち1点を返すが、その裏満塁から清田にセンターオーバー2点適時二塁打を浴びて、能見は5回1/3(101球)10安打4失点でノックアウトとなった。代わった渡辺は、荻野貴のスクイズを阻止するなど踏ん張って更なる追加点は防いでいる。

7回表、阪神は新井良がレフトへ2号ソロを放ち、成瀬をKO。二死後、ルーキー益田から浅井、平野、鳥谷の3連打で更に1点を奪うが、その裏ピンチでリリーフした3人目・筒井が今江にタイムリーヒットを打たれて5対3とまたも突き放される。

それでも、阪神は8回一死満塁として途中出場・今成の右前安打が敵失も誘って同点。その後走塁ミスで二死となるが、平野にもタイムリーヒットが生まれて遂に6対5と逆転した。

8回裏4番手の榎田は二死2・3塁で4番サブローを迎えるが、フルカウントからスライダーで空振り三振を奪ってリードを保つ。

9回には右ヒザを痛めていた守護神・藤川が6日ぶりの登板。まだストレートが本来の走りではなく、二死2塁で里崎に左中間を破られリードを守ることが出来ない。結局、双方譲らず引き分けとなった。

また、9回の守備でフライを追ったライト浅井が、平野と激突。担架に乗って退場したが、病院の検査でX線等に異常はなかった様子。スタメン1番で3安打と大活躍だっただけに大事に至らなかったのが幸いだった。

「走塁ミスが多すぎた」と今季の交流戦を総括した和田監督だが、「チーム状態は上向いて来た。(17安打と)打者は振れて来てるから休み(リーグ再開までのブランク)がもったいない」位の気持ちでいる。勝率5割には戻せなかったが、今後に大きな手応えを掴んだ交流戦の締めくくりとなった。