- 原口文仁選手引退セレモニーを実施
- 2025年10月03日 更新
2日(木)、今シーズン最終戦となった対東京ヤクルトスワローズ戦終了後に、今季限りで引退する原口文仁選手の引退セレモニーを実施しました。
原口選手は、この日の試合7回裏に大歓声の中、代打で登場。9回表には捕手として同学年の岩貞選手とバッテリーを組み、交代の際にはスタンドのファンの皆様から大きな拍手が送られました。
そして勝利を収めた試合終了後、スタンドでファンの皆様が見守る中、マウンドに立ち挨拶を行いました。
『本日はレギュラーシーズン最終戦という日に引退セレモニーを開いていただき、球団関係者の皆様、監督コーチ選手の皆さん、裏方さん、本当にありがとうございます。
ヤクルトスワローズ球団関係者の皆様、ヤギ(青柳)、ファンの皆様ありがとうございます。
小学4年生から野球を始め、小・中・高と縦縞のユニフォームを着ました。そしてやはり縦縞との縁は深く、阪神タイガースで16年。今シーズンをもって現役を引退します。
鳴尾浜球場から始まったプロ野球生活、近くて遠い甲子園球場を目指し、日々練習に試合に明け暮れました。たくさん怪我もしました。悔しい思いもしました。それでも、大きな目標があったので、心が折れることは一度もありませんでした。
金本さん、掛布さんに一軍の舞台に押し上げていただき、野球人の聖地甲子園でプレーできる喜び、あの日の興奮した気持ちは今でも忘れません。
応援団の皆さんには僕の野球人生を表しているかのような応援歌を作っていただき、いつもどんな時も最高の応援をありがとうございました。
大病を患った時、どうなるか分からない命を病院の先生方、看護師さん、リハビリの先生、病院関係者の皆様に救っていただきました。今こうしてこの場に立っていることがどれだけ尊いことか、どれだけ幸せなことか、決して当たり前ではないなと改めて実感しています。本当にありがとうございました。
家族にも一言伝えさせてください。親父、おかん、おばあちゃん、どんなことにも屈しない強い心と体に育ててくれてありがとう。2人の子供で本当に幸せです。姉と妹、小さい頃から迷惑をかけてきました。野球の練習もいっぱい手伝ってくれましたね、ありがとう。
そしてプロ野球人生を一番近くで支えてくれた妻、どんなに感謝してもしきれないぐらい色々と乗り越え支えてくれました。本当にありがとう。これからもよろしくね。
3人の娘たち、健やかに成長してる姿、喧嘩したり仲良く遊んだり、その姿を見るだけで愛おしく、パパの頑張る源になっています。パパとママのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。愛してるよ。
タイガースファンの皆さん、共にプロ野球人生を歩んでいただき、本当にありがとうございました。皆様の応援がなければ、このような幸せな野球人生はありません。病気を伝えた時、待ってるぞと言葉をいただき、復帰した時はおかえりという声も本当に嬉しかったです。ただただ感謝しかありません。
今シーズンは、まだ道半ばです。CS、日本シリーズと続きます。その戦力になれるよう、僕も最後の最後までやり抜きます。その日までよろしくお願いします。本日は遅くまでありがとうございました。
タイガースファンは世界一です。幸せな野球人生を、最高の時間をありがとうございました。
また、僕に関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。最後になりますが 16年間、本当に本当に、ありがとうございました。』
挨拶を終えた原口選手には、ご家族、OB川藤幸三氏、岩崎優選手、岩貞祐太選手、梅野隆太郎選手より花束が手渡されました。その後、監督・コーチ・選手・スタッフとハイタッチを交わして記念撮影を終えるとマウンドで8回の胴上げがおこなわれました。
最後にファンの皆様に挨拶をしながら場内を一周しました。
セレモニー後の会見では、「一生の記憶に残るような一日を皆様に作っていただき、本当に感謝申し上げます。」と感謝の気持ちと、ポストシーズンに向け「僕の野球人生最後の一か月なので、一日一日を大事に、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」と語りました。